おいしい豚肉があっても、下ごしらえや調理法が適切でないと、豚肉本来の旨味をだいなしにしてしまいます。
豚肉のおいしさを損なわずにいただくための、調理のポイントをご紹介します。
冷凍の豚肉は温度変化の少ない解凍方法を
レンジでチンをするなど、内部と外部の温度変化が大きくなる解凍方法をするほど、ドリップ(肉汁)が出ます。
ドリップは、肉汁として水分が失われてしまうだけではありません。栄養や豚肉本来の旨味まで損なわれてしまうという大きなデメリットがあります。
ドリップをださないコツは、冷凍状態の豚肉を冷蔵庫に移して、時間をかけた「自然解凍」をすること。
時間がない場合にはお肉に水が入らないようにして氷水に浸し、氷を継ぎ足すなどして、温度を保ちながら解凍します。
豚肉は水分が多いため、傷みやすいお肉です。冷凍は2週間〜1ヶ月以内を目安にして、一度解凍した豚肉は1〜2日以内に食べることをおすすめします。
1枚で焼く豚肉は「筋切り」で縮みを防ぐ
お肉は加熱をすると収縮します。赤身と脂身では収縮率が異なるため、そのまま焼くとお肉が反り返ってしまいます。
お肉が反り返ると熱が均一に通らなくなり、食感が損なわれる原因に。そこで欠かせない下ごしらえが「筋切り」です。
加熱をする前に赤身と脂の境目のあたりに切れ込みを入れることで、反り返りを防ぐことができます。
基本的には3〜4センチ感覚で片面のみ、厚さのある豚肉の場合には両面から筋切りを。
生姜焼きなど1枚でキレイに焼きたい場合や、厚みのあるトンカツなど均一に火を通したい豚肉料理におすすめです。
薄切り肉は手早く調理
豚肉に熱を通しすぎると水分が失われて、固くてパサパサになってしまいます。
薄切り肉は、火を通しすぎないように手早く調理する方法がおすすめ。
豚しゃぶの場合には、ぐつぐつした高温の沸騰湯ではなく、70〜80度の沸騰する前ぐらいの温度でお湯にくぐらせます。
冷しゃぶにする場合には、氷水ではなく常温の水で冷ますと、お肉が柔らかく仕上がります。
火を通しすぎてはいけないとはいうものの、豚肉は火をしっかり通すことも大事。生の部分を残さないようにご注意を。
脂肪が気になる人は脂をカットする調理法を
豚肉の脂肪は旨味成分。とはいえ、カロリーが気になる人も多いのではないでしょうか?
いちばん脂肪が多い部位は、バラ肉。少しでもカットしたい場合には、一度湯通しすることで余計な脂を取り除けます。
網やグリルで焼けば油を使うことなく調理することができ、余分な脂を落とすことができます。
アリシンをプラスしてビタミンB1の吸収率UP
豚肉は、疲労回復や美容につながる「ビタミンB1」の含有率がトップクラスの食材です。
ビタミンB1は、「アリシン」といっしょに取り入れると体への吸収率が高まります。
アリシンは、ニラ・タマネギ・にんにくなどに含まれる成分。酢豚や、ニラ豚などの調理にすると、効果的にビタミンB1を取り入れることができるのでおすすめです。
豚肉を美味しくいただくために
解凍から調理までコツを知っておくことで、おいしい豚肉をよりおいしくいただくことができます。
はざま牧場の「きなこ豚」は、「きなこ」を加えたオリジナルの飼料で育った豚です。
植物性脂のリノール酸を多く含み、口に入れた瞬間まろやかな甘味が広がります。
牧場直送の通販サイトでは冷凍にてお届けしますので、上手に解凍して、ぜひ本来の美味しさをご賞味ください。